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Batikの魅力  

私がバティックを初めて見たのは、バリ島に初めて旅行に行ったときです。ウブドの市場でおみやげをさがしているときに、綺麗な布があると思い手に取ったのが手描きバティックでした。花や蝶がとても繊細で可憐な色使いで描かれていて、私の好きなものが全部つまっている感じがしました。値段が高いので迷いましたが、もう二度と出会えないかもしれないと思い買って帰りました。 そして数年後、家族が仕事でインドネシアに滞在することが多くなり、またバティックと再会することができました。何度もバティック店に通い、そのたびに新しいバティックと出会うにつれ、ますますバティックの魅力のとりこになりました。

丹念に描かれたバティックには、人の心を打つものがあります。一枚の布が一枚の絵画のように、それを仕上げた人が今までバティックに向かってきた時間を想いおこさせるような感動を呼びます。そんな素敵なバティックを、是非みなさまも手にとり慈しんでいただけたらと思っております。

Batik基礎知識

バティックとはインドネシアで腰巻きなどの伝統的な衣装として用いられてきた、ろうけつ染めの布のことです。

木綿や絹の生地を使って制作し、染色しないところをロウで伏せていくことで図柄や色分けが生まれます。
多色染めには、ロウ置き→染色→ロウの除去を繰り返します。染料には古くはソガ、藍、茜などの天然染料でしたが、20世紀に入ってからは化学染料が多く使われるようになりました。

ロウ置きには2つの代表的な技法があり、それらの技法を組み合わせて制作することもありますbatik kombinasi/バティックコンビナシ

手描きバティック batik tulis/バティックトゥリス
チャンティン
cantingというロウ置き道具で手描し染められたバティック。ロウ置きするのに長時間要するので高級品とされています。

型押しバティックbatik cap/バティックチャップ
チャップ
capという銅版にロウをつけて型押しして染められたバティック。ロウ置きが短時間ででき量産しやすいので一般向けです。

バティックは、インドネシアのジャワ島が主な産地です。ジャワ島中部と北部海岸が代表的な産地で、それぞれ異なった特色があります。

中部ジャワ様式
ジョグジャカルタやソロが主な産地で、王宮文化とともに発達しました。パラン
(parang)・カウン(kawung)・スメン(semen)・レレン(lereng)・タンバル(tambal)・チュプロック(ceplok)・ニティック(nitik)文様などを、ソガという茶色の染料を用いて染めたのが特徴です。この中には貴族にしか使用が認められない禁制文様もありました。

北岸様式
チレボンやプカロガンをはじめ、東はマドゥラ島から西はスマトラ島南部で制作されたものまでが含まれます。貿易港として国際交流が盛んだったことから、イスラム世界やヨーロッパ、中国や日本の影響を受けたさまざまなデザインのバティックが作られました。草花などの自然や動物をはじめ、花束文様、チレボン王宮やイスラムにまつわる文様、中国の吉祥文様、インドのパトラを模した文様、オランダ植民地時代・日本統治時代の文様などを、華やかな色使いで染めたのが特徴です。

また、中部ジャワ・ジャワ北岸で作られたバティックのデザインはお互いの地域に影響を与えあい、それぞれの地域で独自のアレンジを加えて取り入れられました。

 
スメン文様・若芽や発芽という意味を持ち、ヒンドゥー・ジャワの世界観を表した文様です。植物模様とともに、霊山・炎・船・鳥・ガルーダ・宝物・玉座・生命樹が描かれ、王位継承者への9つの教えを示していました。かつて中部ジャワの王族のみが使用できる禁制文様でした。 パラン文様・刀剣を意味し王権を表す文様です。S字のらせんを基本形として斜め縞を構成する連続模様です。インドネシア人の守り刀であるクリス(kris)の刃形に由来するといわれ、かつて中部ジャワの王族のみが使用できる禁制文様でした。 カウン文様・砂糖椰子(kabung)の実を輪切りにした形に似ていることから名付けられました。日本の七宝文様に似ており、かつて中部ジャワの王族のみが使用できる禁制文様でした。
タンバル文様・継ぎはぎするという意味を持ち、パッチワークのように様々な模様を継いで構成される文様です。中部ジャワでは、敵から身を守り病気を治す不思議な力を持つ文様としてとらえられています。 レレン文様・連続する斜帯の中にパランが含まれない、又は主模様でない斜め縞模様のことです。パランが含まれるものはウダン・リリス(udan liris)文様とよばれ、霧雨を意味しています。 チュプロック文様・銀細工において細部をつなげるという意味を持ち、格子・円・花・パラン・カウン・まんじなどのさまざまな模様を組み合わせて作り上げる文様です。
ニティック文様・刺す、水滴という意味を持ち、点・短線をつないで構成される文様です。インドの経緯絣であるパトラを模した文様といわれています。 パトラ文様・インドの経緯絣であるパトラ(patola)を模した文様で、ジャワ北岸で作られました。インドから輸入されたパトラは、インドネシア各地の王侯貴族の権威の象徴として用いられ、パトラを模したバティックもパトラ同様に扱われました。 交易の要所として栄えてきたスマトラ島では、インド更紗が多くもたらされ珍重されました。そのため、インド更紗に影響を受けた文様構成や色彩のバティックが主に作られました。ジャワ北岸でもスマトラの好みに合わせたバティックが作られ、大量に輸出されました。
メガ・ムンドゥン(mega mendung)文様・雨雲を意味し、雨乞いの祈りを込めたチレボンの文様です。中国の暈繝(うんげん)雲の彩色法を取り入れ、同系色の淡色から濃色のグラデーションを用いて立体的に見えるように染められています。 タマン・アルム・スニャラギ(taman arum sunyaragi)文様・魂と自然が融合する香しき庭という意味を持ち、チレボン王宮の文様です。王の瞑想の場である離宮の庭園が描かれており、上部の岩石(ワダサン/wadasan)は中国文様の影響を受けています。 中国の吉祥文様で、華僑が経営する工房で作られました。鳳凰・麒麟・竜・獅子などをはじめとする中国独特の吉祥文様が染められ、華僑社会で使用されました。現在ではインドネシア人にもこれらの文様が取り入れられています。
ブケタン(buketan)文様・大小の花束に鳥や蝶を配したプカロガンを代表する花束文様で、日本では花更紗として知られています。ヨーロッパ系の女性が経営する工房で作られ、他工房・他地域にもそのデザインが取り込まれるほど大流行しました。 蒸気船と軍隊を描いた文様です。プカロガンのヨーロッパ系の女性の工房では、近代文明を象徴する飛行機・鉄道・自動車・洋楽器などの他、西洋の童話やジャワの風物を描いたバティックも作られました。これらのオランダ植民地時代の西洋的なバティックは、カイン・コンプニ(kain kompeni/コムプ二はオランダ東インド会社をさす)とよばれています。 ジャワ島東部のクルック地方では、栽培した綿花で糸を紡ぎ布を織りロウを置いて藍やソガで染めるという、自給自足のバティック作りが行われてきました。2色の格子模様の布を方眼紙のように見立ててロウを置き、点描模様をあらわすという他の地域では見られない独特なバティック作りも行われています。
 
また模様構成には2通りあり、カインパンジャンkain panjang/長い布の意味とサルンsarung)に分けられます。
カインパンジャン(腰巻)

カインパンジャンは巻きスカートの一種で、右前に巻いて着用されます。模様構成は、全体が連続模様で構成されているものと、布の両端に鋸歯状のトゥンパル(tumpal/三角形の意味)模様が描かれているものがあります。その両端部分はクパラ(kepala/頭の意味)とよばれ、中央の模様部分はバダン(badan/身体の意味)とよばれます。

 

またバダンの中央から、斜めや垂直に模様や色を切り替えたものをパギ・ソレ(pagisore/朝夕の意味)とよび、着用する方向によって2通りに着こなせるようになっています。

 

サルン(腰衣)

サルンは、腰巻の両端を縫い合わせて筒状にして着用されます。クパラが布端にあるものと中央にあるものがあります。

          
バティックの説明で引用・参考にしました。
 ・ジャワ更紗 その多様な伝統の世界
 ・ジャワ更紗の旅
 ・インドネシア更紗のすべて
 ・インドネシアの更紗
 ・BATIK PATTERNS(バティックの画像)